私欲のやきもの

日々悶々と過ごす
陶芸家 加藤直樹の日常
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GICB2017

韓国・利川(イチョン)にて京畿世界陶磁コンペティション(GICB)の受賞パーティーとオープニングに行ってきました。

https://www.kocef.org/eng/

※あらかじめ断っておかなければならないのですが、韓国にカメラの入ったカバンを忘れてしまったため写真は1枚もありません。

 

受賞パーティーというものに出席した経験がなく開始前はざわついていましたが、和やかでオープンな雰囲気が心地よかったです。

お会いできたみなさまと招待作家として同席された山田浩之先輩に感謝します!!

 

 

 

このGICBというコンペを初めて見たので、その率直な感想を記します。

あくまで個人的なものですので、実際に体感されることを強くオススメします。

 

まず規模が大きい!

利川(イチョン)の街のいたるところにのぼりが立っていて、お祭りの雰囲気を感じます。

タクシーの運転手さんに「ビエンナーレ!プリーズ!」というと会場まで連れて行ってくれます。

メイン会場の利川世界陶磁センターもとても大きく立派でした。

ちなみにイチョンの他にもヨジュとグヮンジュという地域でも同時開催しています。

シンポジウムでは世界各地からの美術関係者や招待作家がスライドレクチャーを丸2日かけておこない、それを無料で同時通訳付きで聴くことができます。

図録も分厚いハードカバーでコンペ作品が詳細に掲載されています。またシンポジウムの内容も4か国語(ハングル、中国語、日本語、英語)に翻訳された図録もあり、書籍としての読み応えもかなりのものです。

 

そして内容が濃い!

コンペについて、入選作はかなり現代美術(という表現が適しているのかはわかりませんが)を意識した、またはその要素を含んだものが多かったです。

具体的に言いますとコンセプトメイキングがしっかりしていそうな作品(英語が読めないので翻訳機に放り込んだ時の雰囲気)。

テクニックがあまり重要視されていない代わりに土をどのように扱うことが陶芸の歴史観と合致するのかという問いかけのような。

焼いてない作品も多々ありましたし、映像だけの作品もいくつかありました。3Dプリンタで作ったものもありました。

ただしモノの存在があいまいな中、マス的な彫刻要素を含んだ作品がグランプリでした。金賞は器のかたちの作品でした。(ちなみに僕は銅賞でした。)

さてさて、これをどう捉えるかですよね。

 

ここから先の解釈は多岐にわたりますので、時間をかけてゆっくりと咀嚼する必要があると感じています。

ひとつ言えることは、この国際コンペが現代陶磁を見るうえでひとつの指標になるということではないでしょうか。

 

利川(イチョン)へは仁川(インチョン)空港または金浦(ギンポ)空港から高速バス1本で行くことができます。

利川総合バスターミナルに着いたら「ビエンナーレ!プリーズ!」で5分後には会場前ですので、興味のあるかたはぜひ!!

 

 

加藤直樹Naoki Kato http://yakimono.strikingly.com/

 

JUGEMテーマ:アート・デザイン

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