私欲のやきもの

日々悶々と過ごす
陶芸家 加藤直樹の日常
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nature works @Sans quoi

フィールドオブクラフト倉敷が終わっておよそ1ヶ月。

今更ですが、お越しくださったみなさまありがとうございました。

人生で初となる器でのフクラフトェア参加でした。

いろいろと反響をいただき、これから先もお皿を作っていっていいみたいです。

ありがとうございます。

すでに渋谷の「暮らしの店 黄魚」さんには納品まで済ませており、かわいがってもらってるみたいです。

今後も数店舗の納品が続きますので、折に触れて報告させてください。

 

 

撮影:岡野康史

 

 

 

梅雨に入っておよそ2週間。

工房周辺は徐々に水位が上がり、湖の上で制作をしているような気分です。

田園地帯ならではですが、この時期は土間がずっと湿り気を帯びています。

もうじきうちの前の田んぼにも稲が植わり、蛙の大合唱が始まります。

 

 

次の個展までおよそ1ヶ月。

ここのところミクロとマクロからなる宇宙論にだだはまりしていて、まだ思考の段階なのですがかなりおもしろいです。

ミクロというと現段階での物質の最小単位は素粒子。ニュートリノとか電子です。

その最小単位を研究することが宇宙創成のなぞにつながるんだそうです。

へーですよね。

 

にわかですが説明しますと、ビッグバンが起きた時を考えるといいそうです。

宇宙は広がり続けていますが、その時計を逆回しにします。

すると空間はどんどん小さくなりやがてごくごく小さな1点に集約される。

いろんな物質が超高密度、高圧力で針の先より小さな点に集まっている状態。

これはミクロですよね。

そんなパンパンに詰まった点ははじけるように急激に膨張します。

それがビッグバンですって。

ということでミクロ(素粒子)とマクロ(宇宙)はつながってるんだそうですよ。

 

そんな宇宙のことをyoutubeでだらだら流しながら制作していると、いろんな知らないことが出てきました。

例えばインフレーションとか、暗黒物質とか10次元とか膜宇宙とか暗黒エネルギーとか。

知らなさ過ぎてすっごくおもしろいです。

そして理論物理学という分野の人たちの「見えないもの、わからないことを理論で説明する」という先端過ぎる研究も。

 

超ひも理論という理論をご存知ですか?

僕はやはりにわかなのであまり説明できませんが、おおまかに言いたいことだけ書きますよ。

物質の最小単位である素粒子。

これを点だと思っているといろいろ不都合が生じる。

高速で振動するひものようなものだと考えるとたちまち説明できる事象が増える、という理論。

常人では理解しがたいこの理論が50年くらい前に考え始められたというのにも驚きます。

 

こういうすごい人たちのおかげで世の中が透けていってるんだろうなぁと思います。

そして僕のような一般人にもわかりやすいように説明してくれる動画もたくさんあって。

 

 

とりとめもなく書きましたが、制作物に落とし込むにはまだかなりの時間と空想が必要です。

ですが、もうDMの雰囲気に出ちゃってるんですよね。

いつもお願いしてる戸倉さんとのやりとりでぽろっと出てたのかな。

ずばっと突いてくださる戸倉さんはさすがです。ほんとすごい。

 

 

 

 

実際には細胞膜や構造体の研究発表(っていっていいのかな?)が主です。

いや、繊細な磁器作品の個展です。

膜の部分はまだ制作物としてのアプローチがあいまいなんですが、それでも少しは形にしてもっていきたいです。

たとえばシャボン玉みたいにして成形できたらいいなと思うんですよ。

それがどうしたらできるのかはまったくわかりません。

何か思いつくかたがいればぜひ教えてください。一緒に考えましょう。

 

構造体については、建築からと生物からと。この2つをうまく融合させたいなぁと。

自分の中では有機的複合体と解釈していますが、単調な構造ではなく、その部分において最適な構造を見つけていきたいです。

やっぱりこれもまだ実験段階だなぁ。

 

 

 

と、ここまでは粘土による成形の糸口でした。

これはテクニックの問題が大きくて、でもその先。

焼物は焼成がメインですので、これをクリアしないと形にならないんですよね。

 

焼成についていま一番に考えているのは磁器土の白の美しさ。

美しいという基準を「透け感」だと思ってください。

透けるような白さを得るには1300℃近い温度が必要です。

それをカロリー(熱量)に置き換えたとき、何時間で何度まで上げれば同程度のものが得られるのか。

電気炉内の状態をどうしておけば効率よく熱が伝わり土が焼けるのか。

先日、尊敬する作家さんから輻射熱の伝わり方についての見解をいただきました。これも試さなきゃ。

 

 

とまあ、課題は山ですがいまできることをやって、その成果を見ていただいて、その上でいろいろとお話できたらと思っています。

ぜひご高覧ください。

 

 

 

 

 

加藤直樹陶展

nature works

2018.7.21(Sat)-7.30(Mon) 10:00-17:00

Sans quoi (サンコア)

 玉野市築港1-4-15

(DMより)

 基本的な現象に立ち返ること。陶芸は土と熱しか使ってないんだから、この2つの要素を懐疑的に検証したい。

 今はそんな気持ちです。

※初日在廊予定

 

 

加藤直樹のホームページも更新しています。

http://yakimono.strikingly.com/

 

 

 

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  【グループ展】土と生きる 4.26-7.1@備前市立備前焼ミュージアム(岡山県伊部市)  【個展】nature works 7.21-7.30 @サンコア(岡山県玉野市)
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