先日までのサンコアでの個展にお越しくださったみなさま、本当にありがとうございました。
豪雨とその片付け、酷暑と台風という状況の中で外に出かけるというのは少なからず勇気のいることだったと思います。
そんな中お越しくださったみなさまには、感謝してもし尽くせないほどです。
何気ない話の中からさまざまに元気をいただきました。
無事終えられたこと、ただそのことだけでもうれしいのに、です。
nature works @Sans qoi
DMのコメントに「土と熱」の要素を懐疑的に検証したいとあてました。
その成果を見ていただければと思っていました。
単純に考える。常に理想を抱く。結果を期待しない。
たとえば構造という題名(construction)の作品。
これはうつわのかたちをしているのですが、うつわには「口」「腰」など体に当てるような言い回しがあります。
うつわ自体をより有機的に捉えると、構造も骨格であってよいのではと考えるようになりました。
そうすると、力のかかり具合でふとももの骨のように太くて長いところや指先のように細かく細いところがあるはずです。
そしてそれに熱を加えると、動くんですね。焼いて縮まるときに動く。
その動きが動物的であってほしいし、その歪みが動物的骨格によって助長されるのであれば、これは嬉しい驚きになります。
そうしたアプローチが入り口の作品でした。
まだ実験的ではありますが、これを継続していこうと考えています。
9月には広島県府中市のエリアギャラリーで個展があります。
この夏を越えて少しでも成長したいです。
さて、8月4日(土)はリビングカルチャー教室でのワークショップ「おしゃれなうつわ」でした。
こちらでの告知がまったくできませんでしたが、このワークショップに向けて
よりカジュアルに
完成度高めで
を目指して作り方を考えました。
成形が終わったワークショップの作品
やり方は既存のうつわにスプレーのりで蚊帳を貼り付けて、そこにたたらを押し当てるというものです。
スプレーのりで蚊帳を付けた後に口のところで蚊帳をきれいに切り揃えておくと、その後弓で口を切るときにすごくスムーズに切れます。
口をびしっと同じ厚みで作れると、それだけできれいに見えます。
そして土が少し乾いて型から外すので、歪みが出ない。
あとはケイカルボードの上で乾かすと底面が持ち上がる心配もなくフラットにできます。
今回は型にはめたあとに色々とスタンプを楽しみました。
同じ土で同じ説明をしたのに、できあがってくるものが全て違うというのがいいですね。
見ていてとてもうれしかったです。
今回の作品は8月中に焼き上げます。
また次回があれば、そのときこそは事前告知したいです。
というよりまたやりたいです!!
加藤直樹のホームページも更新しています。
http://yakimono.strikingly.com/
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